ジャンポール・ゴルチエ(JEANPAULGAULTIER)は1976年にフランスで創立されたブランドです。デザイナーはその名の通りジャンポール・ゴルチエ。幼少期よりお針子の祖母の影響で洋裁の基礎を身に着けたゴルチエは、アート学校などに通うこと無く独学で才能を育み、やがて自らのスケッチ（デザイン画）を様々なデザイナーに応募する様になります。その結果アバンギャルドな作風で有名なピエール・カルダン認められ、アシスタントとして働く様になったゴルチエは、1976年に自らの名前を冠にしたブランドであるゴルチエを立ち上げます。

その翌年の1977年には日本のオンワード樫山の専属デザイナーとしても働き始め、1981年にはライセンス契約をするなどといった経緯がある為、日本とも関わりが深いブランドであると言えます。

その後独立して立ち上げたジャンポール・ゴルチエは、デビューから現在に至るまで多くの人々に高く評価されています。彼のデザインはパンキッシュであり、アバンギャルド。80年代に発表されたボンテージ・ファッションは一躍話題となりました。その世界観と華やかさに、映画やアーティストへの衣装提供も盛んに行われています。ゴルチエ・トゥー・ザ・パワー・オブ・トゥーやジャンポール・ゴルチエ・ムッシュなど、幅広いライン展開も愛用者が増えた一因でしょう。エルメスのチーフデザイナーを務めたりなど、ジャンポール・ゴルチエはファッション界をけん引するひとりと言えます。

ゴルチエの製品は、師匠のカルダンに影響を受けた幾何学的なプリントや、独自に考案したフェティッシュな下着ルックやボンテージファッション、マリンスタイルが大変有名です。レディースのプレタポルテラインに加えて1984年よりメンズ向きのライン「ジャンポールゴルチエオム（Jean Paul GAULTIER HOMME）」を展開し、また1997年からは「ゴルチエパリ（GAULTIERPARIS）」というオートクチュール・コレクションをパリで展開しています。マドンナやマリリン・マンソンのステージ衣装や映画の衣装も手がけるなど、各界で活躍しています。