マルタンマルジェラ(Maison Martin Margiela)は、1988年にフランス・パリで設立されたファッションブランドです。アントワープ王立芸術学院で学んだデザイナーのマルタンマルジェラは「アントワープの6人」と言われる伝説の存在の1人。卒業後はジャンポール・ゴルチエの下でアシスタントを務めた後に独立を果たし、自身の名前を冠したブランドを立ち上げました。マルジェラの素顔を知る人は関係者の中でも少数、メディア出ることを望まずミステリアスな存在として知られていました。そんなマルタンマルジェラのスタイルは従来の常識と対局にあるスタイル=「デストロイコレクション」と呼ばれ、ファッション業界に大きな潮流を生み出すことも多く、90年代前半のタイトなシルエットや90年後半のグランジスタイルなどの流行はマルタンマルジェラが原点となっているとも言われています。マルジェラの服には数字タグ(通称:カレンダータグ)が縫い付けられており、0~23の数字が記載されています。このタグの数字によってメンズ、レディース、コレクションラインが判読できるように意図付けられています。パリの観光スポットである展示場のスイートルームや、ホテルの全内装デザインを手がけるなど、インテリア分野にも力を入れています。ブランドは2002年にはオンリー・ザ・ブレイブグループの傘下となりましたが、マルタンマルジェラ自身は2009年には事実上引退してることがプレスリリースされました。2014年にはジョンガリアーノがクリエイティブディレクターに就任し、その翌年「メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)」に改称しています。