アトウ（ato）は、1993年に設立。デザイナー松本与（AtoMatsumoto）が手がけるドメスティックファッションブランドです。身体は個性の象徴"であると捉え、全てのアイテムを「立体裁断」で作っています。ボディに布を当てながら直接ハサミを入れるドレーピングという方法を用いているので、シルエットやドレープをより美しく再現しています。みんなで「良い服を作る」という目的で、パタンナーネームを服に付けており、スタッフそれぞれが個性を生かした服作りを行っています。設立当初は松本自身が経理を担当、友人のデザイナーとパタンナーの3人で発足しました。後に二人はブランドから退こととなり、経理からデザイナーへと転身。アトウはメンズファッションアイテムを展開し、レディースファッションブランド「インディヴィ（INDIVI）」ではクリエイティブディレクターも務めています。初のショップは、東京のおしゃれな街としても名高い"南青山"にオープン。設立翌年の94年には、大々的にコレクションを発表。2000年にはフランス・パリで展示会を開催し、その翌年からはコレクションも発表するようになりました。活躍の場を広げ、それと同時に人気や知名度も着実に伸ばしているブランドです。アトウでもレディース向けのファッションアイテムの展開もスタートしています。そのフォルムの美しさから、名作と呼ばれる"テーラード"は海外でも高い評価を獲得しています。ストリート系ファッションのカリスマでミュージシャンのカニエ・ウェストが、アトウのスニーカーを愛用していることで知られ、アメリカでも人気のブランドとなっています。