金子眼鏡(かねこめがね)は、昭和33年(1958年)に眼鏡卸商として設立されました。開国直後の明治時代に農閑期の内職として眼鏡の製造が盛んになった福井県の鯖江市で開業した金子眼鏡店は、現在ではオリジナルブランドを製造・販売する一流のブランドへと成長しました。機械を使っての大量生産とは異なり、一本一本のフレームがセルロイドやアセテートなどそれぞれのフレーム素材の特性を熟知した職人によって削り出され、更にはレンズのはめ込みや仕上げのバフ研磨などに至るまで丁寧な手作業で仕上げられているのです。特に職人の名を冠したセルロイドフレームが美しい「泰八郎謹製」や、優美で上品な丸みをもった金属フレームが有名な「井戸田美男作」など、職人シリーズが有名です。この他国内では、イッセイミヤケ等の有名ブランドと連動した製品も多く製造しています。更に国内のほかにアメリカのニューヨークに支店が、またフランスには販売子会社である「KANEKO FRANCE SARL.」をもつなど世界的な眼鏡のブランドとして展開を見せています。