デュポン(STDupont)は、1872年創業の高級ライター・高級万年筆・装身具のフランスのメーカーです。ナポレオン3世のカメラマンだったエス・テー・デュポン。美的センスのあった彼は、パリの工房で職人を雇い、上流階級向けにイニシャル入りの特別なトランクを作ります。ナポレオン3世など多くの王侯貴族から注文を受け、デュポンの歴史は華麗なスタートを切ります。1919年、二人の息子が引き継ぎ、一点ものの鞄は人気を博し、5年後にはデュポン家の故郷に近いアルプスの麓に工房を移します。以来現在まで、デュポン製品は、その美しい町の工房で作られ続けています。1929年にはニューヨーク5番街に進出。「より美しく、より高価に、より革新的に」をモットーに、王侯貴族、映画スターなどの注文に次々と応えていきます。1930年には高級トランクのレザーを加工するダイヤモンドパウダーを使用した技法を開発。これによってレザー製品に耐久性としなやかさが加わります。1941年、パティアラのマハラジャの注文で純金製のライター、1973年にはジャクリーン・オナシス・ケネディの言葉をヒントにライターに合う高級ボールペンを作ります。このような華麗な歴史の積み重ねが、デュポン製のライター・筆記具・レザー製品に、他とは違う美しさと高級感を与え続けています。