ドクターマーチン(Dr.Martens)は、ドイツ人の軍医クラウス・マーチンによって発案された、エアクッションの利いた「バウジングソール」が今日に至るまで有名なイギリスの靴メーカーです。1947年にマーチンとその友人がドイツ空軍から廃棄されるゴムタイヤを調達して製造した靴は、戦争の後で歩きづらかった街でも歩きやすく、また物資不足の中でも長持ちしたことから女性たちから圧倒的な支持を受けました。次第に売り上げを伸ばしていったマーチン社は1952年にはミュンヘンに自社工場を、またイギリスでも販売を開始するために利権をR.グリックスグループに売却するなど目覚ましい発展を遂げました。この売却の際に、現在の日本法人と同様に社名が英語表記になり、またマーチンの開発したゴム製のソールには「AirWair」という特許名がつけられたのです。以後1960年代にはイギリスの労働者たちがその丈夫さと履きやすさに着目したり、1970年代にはパンクロッカーがそのファッションへ取り入れるなどしたことで度々ブームが起き、実用面・サブカルチャーなどのファッション面両方で長く愛され続けています。男性も女性もファッションに取り入れ、おしゃれな足元をドクターマーチンで飾っています。 2017年にはDR.MARTENS X VETEMENTSのコラボレーションブーツの販売がスタート。シューレースのないモデルで、"名作コラボ"と呼ばれ予約殺到しました。 ドクターマーチン人気はとどまることを知らない。