栃木レザーは、昭和12年(1937年)創業の国内屈指の老舗のレザーブランドです。創業当時はウサギの毛皮製造が主でしたが、現在では靴の底革や多様性の高いヌメ革などの製造を経て高い技術を必要とするタンニン鞣(なめし)での皮革加工を中心としています。ブランドの大切にしているのは、職人にしか出来ないひと手間をかけた加工です。有害な化学薬品を使わず、昔と同様に樹脂からとれるミモザを用いての手作業による鞣しによって驚くほどスムースで美しい革肌が生まれるのです。またこのタンニン鞣しで加工されたレザーは耐久性に優れることでも有名で、より生活の中に長く深く根差すアイテムとなるのです。更にブランドごとに希望する革の厚みは異なる為、職人の手でひとつひとつを加工するセッターと呼ばれる作業で仕上げられていくのです。栃木レザーの名を冠したレザーは、世界中の一流ブランドのベルトや靴、財布など多ジャンルにわたるアイテムに加工され、今では官需品としても広く認められている存在です。