ユニバーサルユーティリティ(universal utility)は、イギリス人デザイナー、カリン・マンスフィールド(Carin Mansfield)が創立したファッションブランドです。デザイナーのマンスフィールドは、元々、南アフリカ・ヨハネスブルグで救急医療看護師(critical care nurse)として活躍していた異色の経歴を持つデザイナーです。ヨハネスブルグで同じアパート内に住んでいたスタイリストの紹介でファッションの世界に足を踏み入れ、当初は映画やドラマのコスチュームスタイリストとして活躍しました。しかし、スタイリストとしての生活は苦しく、生活費を賄うため、報酬代わりに支給された舞台衣装等を路上で販売し始めました。路上で売る衣装がなくなると、彼女は自らデザインし縫製した洋服を販売し始め、これが彼女のデザイナーとしてのキャリアがスタートしたきっかけとなりました。その後、彼女のデザイン性に目をつけたコムデギャルソンの川久保玲とのコラボや、ジャーナルスタンダードを展開するベイクルーズグループのデザイナーとしても活躍を経た後、2013年からは自らがオーナーを務めるショップ「インク(in-ku)」をオープンしました。同店は、世界中のファッション業界人が訪れるロンドンの隠れた名スポットとなっています。