家内は体調も回復し5月23日に無事退院しました。自宅療養となりガン研有明病院では外来での抗癌剤治療を受けられることになりました。
前回の4月24日の退院では、ゴールデンウィーク明けに短期で入院して治療を行い、その後は継続的に外来での治療を行う予定でいました。が、予定どおりとはいかず、退院から間もなくの緊急入院、緊急処置と手術、検査と絶食の末、ようやく今回の退院となりました。
前回の退院から2日目には腹痛がはじまり、吐き気で口から食事ができず、そこから1週間ほど経過したときにはお腹が妊婦さんのように膨らんでしまいました。腹痛もひどくなり、急遽外来で診てもらうことになりました。
原因は腸閉塞によるもので、早急に腹圧を下げなければならずその場で即緊急入院が決定。その日のうちに緊急処置となりました。鼻からチューブを入れ腸内から吸引する機械を付け、身体からはチューブだらけ、喋ることも寝返りもうてず、まるで生き地獄状態。そしてチューブが外れたあとに手術を行いました。
術後数日は順調だったものの、またもや原因不明の高熱が出てしまう。血液培養?などの精密検査を行うことなり、点滴だけの絶食生活となりました。高熱は単なる風邪とは違い、肝臓が原因かもしれず、もし肝不全になった抗癌剤治療ができなくなってしまったり、重い感染症にかかると命にもかかわってきます。
ただ、今回の緊急入院は不測の事態ではあったのですが怪我の功名?というのか、大きな前進がありました。それは、入院直後の血液検査で腫瘍マーカーの数値が下がっていて、抗がん剤治療な薬が効いていることがわかりました。その薬の効果の確率は60%。40%の方には効かないそうです。その対象者に中に入ることができました。
そして、ゴールデンウィーク中でしたが、たまたま診療日であったことも功を奏しました。もしも休診日であったら?主治医がいなかったら?対応も遅れ大変なことになっていたことでしょう。この日に受診できて本当に良かったです。
そして、前回の抗がん剤治療の時には時間の余裕がなく手術を受けられる状態ではなかったのですが、今回はガンの状態が落ち着いていることから、手術を行えることになりました。
相撲で例えると、前回までは土俵際ギリギリまで押されて踏ん張っている状態でした。が、今回はそこから持ちこたえ土俵内に何とかとどまり、土俵に立つことができました。そしてガンと闘えるところまでようやく辿り着きました。
10日ともなる長いゴールデンウィークでは、病気を抱えている方やそのご家族の方等々、不安を抱え戦々恐々と過ごしている方も多くいたのではないでしょうか?私にとっても長く不安なゴールデンウィークとなりました。
主治医からいつまた呼び出しがかかるのか?と心配していましたが、幸いにも今回は「重要な話」はありませんでした。検査の結果は深刻な感染症とかは無く、ホッと胸を撫で下ろしました。
写真は有明病院5階にある院内庭園。ハーブやお花がとても綺麗に整備されています。小さな野鳥も多く、5階にあるので蛇や動物の天敵が少ないのか?手の届くところに小鳥が巣を作っています。「ここらへんに鳥の巣があるんだよな〜」「こっちにも、もうひとつ鳥の巣があるはずなんだけど」と鳥の巣を探す家内。そして「あった〜」と嬉しそうに伝えてくれる。子供の頃から、このように無邪気だったんでしょうね。
退院したら、先ずは病院1階のタリーズに行って美味しいアイスジュースを飲む。次に築地でマグロ丼を食べる。そのあと多摩宅にて荷物整理と冷蔵庫整理をして三鷹宅に持っていく。退院初日からハイペースで飛ばしまくる家内。三鷹までの道中、要らない荷物のことでいつもの夫婦喧嘩のミッションもしっかりとこなし、ようやく帰宅。
晩餐では、築地で買ったマグロの赤身と中トロを使ったマグロ丼でささやかな家族パーティー。
そして、わたくしが耕したクラインガルテンで「はしゃぐ家内」。採れたての野菜を使ったグリーンスムージーが待ち遠しいです。