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家内の近況について ご報告

7月の投稿からだいぶ日が空けてしまいました。ブログの下書きをしてアップしようかと思っていると状況が変わり、ようやく落ち着いてブログの内容を更新しようと思っているとまた状況が変わりを繰り返し、下書きだけがたまるばかり。タイミングを逸してしまい久しぶりの投稿となっていました。

家内の近況についてご報告いたします。お盆は今治に帰省したりお祭りに参加するなど体調が安定していました。8月末までの治療は概ね順調でした。

今治からほど近いシークレット。晩のおかずはここで調達。

7月からの8月末までの抗がん剤治療はほぼ予定通りに外来治療を行うことができました。2週間に1度、有明病院まで出向き血液検査と治療を1日がかりで行ってきました。帰宅後も在宅で抗がん剤を打ち続け、3日後に自分で針を抜く処置を行います。

抗がん剤治療をした後の1週間ほどは副作用も強く、手足のしびれ、吐き気、身体のいたるところの痛みがありました。副作用の強い期間を過ぎると、次の治療までの数日は体調も良く元気に過ごすことができました。家族で外出して映画を見に行ったり、学校の保護者会に参加したり、日常的に自転車で買い物行くこともできました。

副作用はあるものの、腫瘍マーカーの値も順調に推移していました。血液検査の腫瘍の数値は小さくなり、このまま治療できればもしかしたら本当に癌が消えてしまうのでは?と思うほど急激に減ってきていました。担当の医師からも「この調子でいけば期待が持てますね。次のCT検査が楽しみ」と伝えられていました。

そして、期待を胸に9月3日のCT検査に臨みました。が、しかし期待とは裏腹に、大腸の腫瘍が活発になっていることがわかりました。今までが順調だっただけに、不意打ちを食らった感じでした。肝臓の腫瘤も当初の状態と比較したら比べものにならないほど小さくなっているのですが、原発である大腸の方に問題が出てきました。結局予定していた抗がん剤治療は急遽中断し、別の薬に変えることになりました。

医師からは「今までの薬に比べると、3倍以上強いものだ」と説明をうけました。でも、今までの薬も通常の人が行う強さの3倍ほどのものを処方していたのに、またそれよりも3倍強いものを使う、ようするに普通の10倍近いものってことなのでしょうか?とにかく強い薬です。誤って薬が肌に触れただけでもその箇所が壊死してしまうほど強い薬だそうです。そして今回の薬が効く確率は30%で半分以下の方にしか効果がでないということです。

もう、どれだけ辛い思いをしなければならないのか?副作用で代表的なのは皮膚に出るものです。顔や手足、上半身などに出るもの、爪の周りなどなど。そして薬の効果と副作用の効果は比例するので、副作用が出るというのは薬が効いて良いこと、逆に副作用が出ないというのは薬が効いていないということなので、それも複雑な気持ちになります。今までと違いこれからは2週間に1度、3日間の入院が必要になるということでした。

そして、薬を変更して治療日初日のことでした。抗がん剤投与中に心臓の波形が乱れて、脳死にもつながる危険な波形が4度出てしまいました。途中で投与を中断し病室では医師たちが集まり一時騒然としたそうなのですが、なんとか継続し最後まで治療を行うことができました。そして翌日無事に退院することができました。

退院日には業務スーパーで爆買い。ギョウスー初体験でしたが意外と楽しい。

そして、またまたのことなのですが、その次の日の早朝まだ暗い頃、突然酷い胸痛に襲われました。未だかつて経験のないほどの胸痛で明らかに心臓からくるものです。ゼーゼーむせ返るような呼吸と苦しんでいる声で私もすぐに目覚めました。家内が開口一番「ドウキって調べて、ドウキって検索して」と苦しみながら叫んでいます。突然の出来事で動揺もしているのか、私も真に受けてスマホで「動悸」と検索しました。背中をさすったり強めにさすったり、深い呼吸を促しました。1時間ほどだったと思います。ようやく激痛は収まり、明るくなる頃には耐えられるほどまでに鎮静化しました。

その後、いつものお弁当を作り子どもたちを見送った後のことですが、また胸の痛みが現れました。今回の胸の痛みは、抗がん剤の副作用が心臓に現れている可能性が高いため、その日に循環器系の病院で急遽検査を行うことになりました。偶然にも、次男が幼少のころにお世話になって榊原記念病院で診てもらうことになりました。

結局、検査の結果は不整脈が頻繁に現れること、ただその不整脈は治療するほど悪性のものではないこと、狭心症や心不全の可能性も低いことがわかりました。おそらく今回の胸痛はただ単に抗がん剤の副作用からくるものではと考えています。

結局、胸痛の明確な原因はわかりませんでしたが、突然狭心症になった時の薬ニトログリセリンを受け取りました。そう、ニトロといえばそう爆弾の原料に使われ、サスペンスドラマにも登場するアレですね。細くなった血管を広げる効果があるらしく、元々人間の体内に入っているものだそうです。名称は怖いけど副作用は無く、医師からは「一錠のんで練習しておいてください。」とまで言われました。

そしてその後、今週は有明病院でも、院内で循環器の検査続き。週4日の通院となりました。送り迎えも今週は有明まで5往復となりました。そして来週の開けには早速心臓のMRI(のスケジュールが合わなくCTに変更)で通院が重なります。

副作用も日に日に強くなってきました。肩が痛かったり、胸が苦しかったり、まるで深い海の底にいるように、身体がずっしり重いそうです。口内炎も強く、食べるどころか喋るのも辛い状態まで進んできていました。痛い時に周りでは何もできないので、見ていても辛くなります。

そしてそして、昨日は2回目の抗がん剤治療でした。治療前の検査ではやはり大きく不整脈があり、万全の状態ではありませんでしたが、心電図を付けた状態で治療を行えることになりました。副作用のため続行できなくなるリスクを考え、薬の量を減らすことになりました。そして無事に治療を終えることができました。

砂漠化が進んでいる我が家の家庭菜園。クラインガルテン?クラウンガルテン?かさえも忘れてしまった。

前回の治療の時に比べ胸痛も少なく、だいぶ楽に過ごせているようです。食べることも喋ることもままならないほど悪化していた口内炎もやや収まってきました。ただ、副作用が少ないというのは薬の効果に比例しているとうことなので、どちらにしても心配は変わりませんが、、、。

本日10月5日は体調も比較的安定し、子どもたちの通う高校まで自転車を走らせました。

いつものように自転車を飛ばす家内。そんなに急がないで!

長くなってしまいましたが「一進一退」の状態が続いています。

そして、毎日お弁当作りに勤しんでいます。
いつもと変わらぬ平穏な日がいつまでも続きますように。

鉄板の三色弁当。胡椒が効いたピーマン炒めは絶品。