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台風19号 余波サーフィン

↑トップ画像は台風19号の余波を堪能する長男(右)と次男(左)。
波はセットで頭オーバー 久々のGoodコンディションで い〜感じ!

台風19号が過ぎ去った翌日、アクイール店舗や各種設備の確認を済ませ家族で勝浦の家に行ってきました。外房の外洋に面している海の家。風を遮る人工物は何もなく外洋の強風と大波が打ち寄せる最前線に位置します。台風の中心は950hpを保ったまま一直線に向かって直撃。さすがに今回は心配、果たして無事なのか?

千葉県に甚大な被害をもたらした台風15号が小さく見えます。その数倍の巨大台風。

前回の台風15号の時には、ご近所さんの家では普段寝起きしているプレハブごと風で飛んでいったり、瓦屋根が飛んでいったり、釣り船がひっくり返ったり、この一帯では各所で被害を受けました。

ここ勝浦沿岸では、台風や大きな低気圧の時には被害をうけることが多いエリアです。2017年の台風の時には海側の扉を防波堤を越えた波にもっていかれました。ご近所さんから電話があり「扉の中身がなくなっているよ!外はあるけど中がないよ!」と、なんの事だかイメージが沸かない説明でしたが、なるほど、そーゆーことだったのですね。あの扉はどこに行ってしまったのか?

扉(戸)の外枠は残るも中が無い。引き波に持って行かれたようです。

おかげで修理するまでの間、扉を開け閉めする手間が省けましたが、、、。この扉、サーフボードを両手で持って手が塞がれていても、扉を開けずに出入りできる優れもの。サーファーにおすすめです。

2017年 5◯回目のママへの誕生日プレゼントはジョエルチューダーのロングボード。メルカリでゲットしたのはここだけの話

でも今回の台風19号は今までとは桁違いのようです。なにせ事前の情報では、「世界史上最上級」「カテゴリー6」とか本当だかフェイクなんだかよくわかりませんが、とにかく未だかつて経験が無いほどの台風が訪れる情報が飛び交っていました。

Facebookでは、台風の経験が豊富な沖縄に住む方からの忠告とか、しかもそれがなぜだか「拡散希望」となっていたり?わたくし自身でもNHKのニュースとスマホの両方にかじりつき、目を赤くしながら情報を探しに探す。相模川が氾濫の恐れがあるとか、多摩川も危険水位になったとか。とにかく未だかつて経験したことがなく恐ろしいもの、イメージできない不安が一層の恐怖心を呼びます。

さすがに、何かを用意しなくてはと前日ホームセンターまで行きますが、すでに養生テープやブルーシートは売り切れ。皆考えることはいっしょですね。レジも開店と同時に長蛇の列。ホームセンター経験豊富な私でもこんなの初めて。プラ段やプチプチ(緩衝材)、キャンプ用の寝袋とシート、工事用の電灯やヘッドランプ、水を保管するためのビニール袋(名称不明?)などなど、中には5万円ほどの発電機を購入する方もちらほら。この光景を見てますますこちらも危機感が増してくる。この列に並ぶ気もせず結局何も買わずにあるもので何とかすることにました。

台風一過の中、2時間車を走らせようやく到着。今回の台風では、1階の雨戸が壊れて、ガラス戸が大破し破片が散らばり、そこから雨風で浸水して、家の中のハチャメチャになっていて、もう大変なことになっていて?そのあと火事場泥棒に狙われたりしたら?など要らない心配までし、何があってももう仕方ありません。今回は「覚悟」を決めていました。

が、現場に到着してみるといつもと変わらぬ、いつもの我が家。まったく被害無し。被害を受けたのは原付きのカバーが破れたくらいかな?いったいなぜ?

原付きのカバーがビリビリに。

お向かいの海士さんに聞いても、前日の夜9時から12時までの間は海から地響きのような轟音が鳴り響いていたそうです。大きな被害を受けた家も見当たらず。この界隈では大きな被害を受けた家はないようでした。いや〜心配しましたが、今回は何とか無事でした。

到着と同時に、息子開口一番「うぉ〜めっちゃ良い波!サイコ〜!早く海入ろーぜ!」
そっちかい!

久々の大波に興奮気味の次男。

風が残り波は整っていないけど楽しむには十分。砂だらけの家を掃除して、いざ海に突撃しました。セットのデカイので頭オーバー。軽いオフショアでカレントは強め。サンド側はショートとロングが半々で20名ほどで混雑気味。あまり上手な人が少ないのはなぜ?家前のリーフは誰も入っていないので我が家で貸し切り。

久々のGoodコンディションでテンションMAXの長男

子供たちが先に出る。水を得た魚たちは、ロング・ショート・ボディーボード、皆思い思いに台風の余波を楽しむ。波に乗ってしまえば道具はなんでも関係ありませんね。私は前半はカメラマン。ママもカメラマン。

そうこうするうちに沖からのセットは頭オーバーでかなりデカくなってくる。気持ちもヒートアップ!「ここは沖からバシッとデカイ波に乗って、父親の威厳をビシッ!と決めて、パパのすごいとこ見せてやろう!」と勇んで出撃することに。しかし日頃の運動不足と最近の体重増量のおかげで、沖に出るだけで息切れゼーゼー。何発か巻かれてやっとことで沖に出る。ヒーヒー言いながら良い感じのBig wave一発だけ乗れました。
次男に「パパのライディング見た?どう凄かった?」と聞くと「パパどこいたの?」と一蹴、、、。まあ、そんなもんです。

い〜感じにアウトから割れてきました。ボディーボードの次男(左)、ショートボードの長男(右)

ボディーボードの長男。そして、沖から重たそうにモッサモッサ乗っているのが私。課題はダイエットに決定。

私のSUPボードはデッキパッドが半分破れてメンテナンス超テキトー。サーフィン用のワックスを塗ってますが、これが意外と調子が良い。長男がボディーボードしている時のピンクの足ヒレは何とダイビング用。ダイビング用だと教えても「足ヒレちょっと大きいんだよね」とさほど気にしていない。大雑把なところは親譲り。細かいことは気にしない、だいたいで行こう!それでいいんんです。

その後は波も落ち着いてファンライド。結局暗くなり周りのサーファーが見えなくなるまで乗り倒しました。

翌日は朝から雨、でも波はGood!今日も貸し切りかな。部屋から海を見ているとランガンしてきたルアーマンひとり。ソフト型ルアーなのでヒラメ狙いかな。

ふと見ていると、このルアーマンいきなり真横に投げました。そう。沖に向かってではなく、真横の浅いところへ。沖側はリーフになってすぐに根がかりしてしまうのですが、満潮時には砂地が広がります。

このルアーマン、わかっているな。なんかこの人釣りそうなだな〜、と思ってカメラを構えていると、あらま〜素敵!ドンピシャのタイミングでヒラメを上げちゃいました。お見事!お刺し身には十分サイズ。ルアーマンと言えども、さすがにキャッチアンドリリースはせずにお持ち帰りしたようです。

雨も強くなりオフもやや強。サンドにはSUPが3名、ロングが1名と平和なビーチです。そして雨のなか誰もいない海に。
そして2日目も波がなくなる夕方まで海に浮かびました。ママは療養しながらのカメラマン。

三鷹への帰路、車の中で長男がふと言うんです。「俺が保育園の時の想い出って、保育園と海しかないんだよね。あっ、それとスキー。」スキーの時には雪の中をなぜだか裸足で歩いて冷たくて大泣きした想い出。長女も、ママがサーフィンで海に出て砂浜で待っている時に、カラスに食べ物を横取りされて怖くて大泣きしたこと。それがトラウマになって今でもカラスが怖いこと。次男はママとタンデムカヤックに乗って波に巻かれ、髪の毛、耳の中までも砂だらけになって大泣きしたこと。子ども達皆、口を揃えて言うんですよね。幼い頃、海と山で怖い思いをして大泣きしたことを。

「あ〜そうだったんだ、それは辛い思いをさせちゃったね。ごめんごめん。
でも、それはしょうがないかな〜。和田家に生まれてきたんだから。」