先日、長男が所属する高校和太鼓部の顧問の先生から「お伝えしたいことがあるので時間をあけてもらえないか?」という連絡が突然入りました。いつもは気さくに話しかけていただける先生なのですが、いつになく、あらたまったご様子。その文面からもそれが何か重要なことであることはすぐに察しがつきました。
もしや、長男が何か悪さをしでかしたか?まさか中学の次男坊が何か問題を起こしたのか?何か不吉な予感がしつつ返答すると、直ぐに先生からの電話が鳴りました。
わたくし
「お世話になっております。それで、先生どうしましたか?」
先生「いや〜、実は和田さんに伝えないといけないことがある。実はですね。先日の文化祭の時のことなんですがね、、、。」
あ〜、終わった〜。長男文化祭で何やらかしたんだ〜!
先生
「その文化祭の時に、とある漫画家が学校に来たんですが。その方は和太鼓を題材にした漫画を書いていて。それで明星学園を舞台?にしている漫画を書いている方なのですが、、、。」
長男の悪さのことではなく漫画家のことを話し始めたのです。ひとまずは長男が問題を起こしたコトではなくホッ!和太鼓のことを書いている漫画家さんがいるということは、以前から聞いていたのですが。それで、それで?
先生
「その漫画の1巻目はほぼできあがっているんですが、その2巻目の内容なんですが。実は伝えにくいことなのですが、、、、。和太鼓部に所属する男子部員が主人公の一人になっており、その主人公の母親が重い病でそれが偶然にも、、、。」と言うことなのです。(まだ発行されていないので内容は伏せさせていただきます。)
先生はそのことを重く考え私にきちんと説明せねばという想いで連絡をしてくれたのです。息子と家内のことを題材に作った内容ではなく、すでに確定していたストーリーと、偶然にも一致していたのです。本当に驚きました。
その電話で私からは「家内は起こりうることに対してネガティブに考えるようなことはありませんので、気にしないで大丈夫だと思います」とお伝えしました。
そして後日その漫画家さんと直接会ってお話を伺う機会まで作っていただきました。
漫画家さん緊張した面持ちで、ご自身の経歴から、この漫画はどのような想いで描き始めたのか等々、丁寧に説明して下さいました。
家内は漫画家さんに伝えました。「私もずっと和太鼓が大好きで続けてきました。和太鼓の素晴らしさを漫画を通して世界の人たちに伝えてください。」
そして「漫画の中で、もしもそのお母さんの身に何かあっても、私のことは気にしないでください。楽しみにしています。応援しています。」と。
「和太鼓の経験がある自分にしかできない想いを漫画にしたい。」とおっしゃっていて、お話に聞いていた通りの誠実な方でした。
最近偶然の出来事が身の周りで頻繁に起こっています。まるで何かが糸で繋がれているかのように。