2022/04/01
鹿革に漆で桜や唐草などの繊細な文様を描いた伝統工芸、甲州印伝。山梨県の伝統工芸品として主に甲府市で作られています。中でも注目度が高いブランドが「印傳屋」です。伝統的なアイテムに加え、新しい魅力も取り入れておりミセス世代を始め広く支持を集めています。
印伝の代表的な手法は、鹿皮に手彫りの型紙を載せ漆を塗りこんで模様をつけるもの。しなやかな鹿革に浮き上がるように彩られた漆の艶は、上品な美しさを醸し出し唯一無二の魅力。古くは武将の兜などの装飾にも使われていました。ベースとなる素材、鹿革の特徴は油分が抜けにくく耐久性が高いこと。奈良時代より日本では重用されており、長く使うことで手に馴染み味が出る素材です。文様となる漆は、古くから接着剤として使われるほど接着力が強く耐久性があるのが特徴。また、使い込むほどに艶が増していく良さがあります。ハンドバッグ、巾着袋、お財布、印鑑ケースなど様々なアイテムが作られています。
数ある印伝の作り手の中で、長きに渡って支持を得ている印傳屋。創業は天正10(1582)年。その技は、代々口伝で受け継がれているとのことです。印傳屋では和の装いにも合う伝統的なアイテムはもちろん様々なシリーズが展開されています。例えば、四季折々の花を大胆かつ繊細にデザインしたFlonity(フロニティ)、レース柄を表現したPRIDEN(プライデン)などのエレガントなシリーズ。ビジネスシーンにも適した男性向けのHAYATO隼人では、ビジネスバッグやセカンドバッグなどが展開されています。JIZAING×INDEN(ジザインバイインデン)の名を掲げたショップでは、様々なコラボレーションも行われています。歌舞伎座に併設した店舗では歌舞伎の紋を印伝で表現したり、東京駅グランスタ東京店内の店舗では丸の内の駅舎やsuicaのペンギン等の柄が彩られています。
ご紹介してきたように、印傳屋のアイテムは伝統に裏打ちされた確かな技術、様々なシーンに合うようにアップデートされたデザインで人気を集めています。素材は、使い込むほどに味わいが出るので長く愛用することが出来るため、リユース市場でも需要が高くお探しの方も多いのです。お気に入りの印傳屋のアイテムであっても、断捨離やお引越しなどで手持ちのアイテムを減らさなくてはならない、別のアイテムに買い替えたい等様々な理由で手放すこともあるかと思います。その際は、是非アクイールにご相談下さい。状態が良ければ10年前のものであっても買取可能です。量が多い場合には出張買取サービスも便利です。